2018年 09月 25日
垣根涼介「午前3時のルースター」を読む。 |
台風が近づいているせいばかりでもないけれど、だるくて眠い。先週は飲み会が多くて、胃腸と肝臓にだいぶ負荷をかけた。如実に内臓疲労を感じています。
垣根涼介「午前3時のルースター」を読んだ。英語でルースターは、鶏のこと。だから午前3時に鳴く鶏は一番鶏のことをさしている。物語の最後に少年が自分の運命を決断する時に、そのスタートの鐘として一番鶏が夜明けを告げる。そう解釈したけれど、それでいいのかな。
ベトナムで失踪した父親を捜しにいく少年とともに、添乗員の主人公が活躍する物語。サスペンスとハードボイルが入り混じっていて面白くて、一気に読んてしまった。
主人公の饒舌さとカッコつけが気になったけれど、何となくレイモンド・チャンドラーの名言が頭をよぎった。「タフでなくては生きていけない。やさしくなくては、生きている資格がない」。少年がその後どのように生きてゆくかがとても気になる読後感だった。
by m-takaesu
| 2018-09-25 10:10
| 読書
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