2018年 07月 10日
恩田陸「木漏れ日に泳ぐ魚」を読む。 |
舞台を見ているような作品。別れを決意した男女が、同棲していた部屋で、最後の一夜を明かし語り合うストーリー。登場人物は二人。ヒロとアキのそれぞれの思いや記憶が交互に語られる。
二人の会話が進むにつれ、一年前に起こった衝撃的な出来事が重大な意味を持ち、互いの猜疑や二人の隠された真実が徐々に明らかにされてゆく。
読み進むうちに、二人の印象が変わってゆくのは面白い。小心者で自己犠牲の出来ない性格をさらけ出されてしまうヒロ。真実を通して本当の自分に気づき始めるアキ。
by m-takaesu
| 2018-07-10 17:04
| 読書
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