最近良く聞く「ナッジ」とは。 |
最近本屋で、行動経済学の本をよく見かけるようになった。リチャード・セイラー氏がノーベル賞を受賞した影響だと思うが、行動経済学自体は、これまでも様々な分野で注目されていた。
その中でも、特に面白いと感じているのが「ナッジ理論」。
「ナッジ(nudge)」とは「注意や合図のためにひじで人をそっと突くこと」を指す英語らしいけど、意味合いとしては、ちょっとした仕掛けを使って心理に刺激をあたえ、行動を誘導する理論と考えてもいいと思う。
実際、ナッジを活用した例は身の回りに数多く存在する。
例えば、コンビニのレジ前に足跡をつけておき、そこに並ぶように誘導する。男子トイレで、尿があたる部分にシールをつけておく。ごみが放置され易い所に花壇を作っておく。トイレに「いつも綺麗に使ってありがとう」の張り紙を張る。スーパーでお得感のある表示をする。
面白いものでは、自転車の放置に困った地主が、「ここは自転車の捨て場です、自由にお持ち帰りください」の張り紙を張った結果。劇的に放置自転車が減ったという事例もある。
とりあえず、衝動買いをしそうになったら、何らかのナッジで誘導されているかもしれないと考えるようにしよう!!