2012年 09月 05日
心理捜査 |
立て続けに異様な事件が起こっている。
ひとつは、名古屋市で起こったマンション監禁事件。
同じマンションに住む23歳の青年が、少女を監禁して、邪魔になった父親を殺している。
もうひとつは、広島市で起こった小学校六年生の女の子の監禁事件。
20歳の学生が、少女を旅行かばんに押し込めて、タクシーのトランクに積み込んで連れ去ろうとした。幸い両方の事件とも発見が早くて大事には至らなかった。
しかし、この二つの事件は身代金目的ではない。
あきらかに、少女を自分のものにするためにだけに、起こした事件だけに怖い。
レオナード・サンダースのサスペンス小説「心理捜査」を読んだ事がある。
犯人のスネークマンは、恩人の生まれ変わりだと信じている大蛇の餌として、少女を
誘拐しつづける。そして、誘拐された少女の母親に依頼された元刑事が、周りの助けを借りつつ、目撃者への催眠誘導やわずかな手掛かりからのプロファイリングを行い、倒錯した犯人を追い詰めてゆく。
このような倒錯した犯人像は、小説の中だけでの話だと思っていたが、現実に起こる事件を
見るにつけ、既に現実は小説を凌駕しているのではないかと思ってしまう。
何だか、とても病んでいるような気がして、恐怖を感じる事件だ。
訪問ありがとう。
by m-takaesu
| 2012-09-05 16:32
| 読書
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