2012年 03月 12日
突きつけられた矢 |
あの日から1年がたった。しかし、悲しみが癒える間もなく、
様々な事が浮き彫りになり、多くの課題と問題が突きつけられた。
大災害の直後は、日本人のモラルや精神性の高さが絆の大合奏を生み、
早期復興への道筋は見えたかに思われた。
しかし、1年経ったいまも、なお避難生活を続ける被災者が34万人を超えることや
大量のがれき処理が、遅々として進まない現実を突きつけられている。
マスコミは、政府の対応の遅さを厳しく指摘しているが、本当は我々個々の責任では、
ないだろうか?
がれきの処理が進まないのは、受け入れてくれる場所がない為だ。
がれきの受け入れに際しては、各自治体で意見の対立が顕在化し、絆のほころびを嘆く
意見も多く見られるようになった。
しかし、自分自身の事として考えた場合。実際に自分の住んでいる市町村に、
汚染された廃棄物が来るとなると、本当に受け入れる事が出来るのだろうか?
他人の痛みを分かち合うには、自己犠牲が伴うものである。
果たして貴方や私は、大切な人や子供達が危険にさらされるかもしれないのに、
福島の苦しみを分かち合う為、そして義務として、受け入れる気になれるのだろうか?
歌人の俵万智さんは、原発の事故の後、わが子を連れて沖縄に避難してきた。
そのときの詠んだ歌が「子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え」だ。
これが人としての普通の感情だ。
がれき受け入れの選択は、人としての心に鋭く突きつけられた矢だ。
そしてこの矢は、沖縄の抱える基地の問題にもつながっている。
訪問ありがとう。
様々な事が浮き彫りになり、多くの課題と問題が突きつけられた。
大災害の直後は、日本人のモラルや精神性の高さが絆の大合奏を生み、
早期復興への道筋は見えたかに思われた。
しかし、1年経ったいまも、なお避難生活を続ける被災者が34万人を超えることや
大量のがれき処理が、遅々として進まない現実を突きつけられている。
マスコミは、政府の対応の遅さを厳しく指摘しているが、本当は我々個々の責任では、
ないだろうか?
がれきの処理が進まないのは、受け入れてくれる場所がない為だ。
がれきの受け入れに際しては、各自治体で意見の対立が顕在化し、絆のほころびを嘆く
意見も多く見られるようになった。
しかし、自分自身の事として考えた場合。実際に自分の住んでいる市町村に、
汚染された廃棄物が来るとなると、本当に受け入れる事が出来るのだろうか?
他人の痛みを分かち合うには、自己犠牲が伴うものである。
果たして貴方や私は、大切な人や子供達が危険にさらされるかもしれないのに、
福島の苦しみを分かち合う為、そして義務として、受け入れる気になれるのだろうか?
歌人の俵万智さんは、原発の事故の後、わが子を連れて沖縄に避難してきた。
そのときの詠んだ歌が「子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え」だ。
これが人としての普通の感情だ。
がれき受け入れの選択は、人としての心に鋭く突きつけられた矢だ。
そしてこの矢は、沖縄の抱える基地の問題にもつながっている。
訪問ありがとう。
by m-takaesu
| 2012-03-12 11:12
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