2017年 07月 03日
窪美澄「ふがいない僕は空を見た」を読む。 |
「ふがいない僕は空を見た」は、5人の異なる主人公の視点で描かれる短編集である。高校生と主婦のコスプレ不倫と、そのことがSNSに拡散するという出来事を中心に、かかわりのある5人の目を通して、生きてゆくことの苦しさや、やるせなさが描かれてゆく。
多かれ少なかれ、人はやっかいなものを抱えて生きている。そのやっかいなものは、だいたいゲスなことなので、自分も他人も苦しめることになる。そして、更に困った事に、ゲスなことに対して世間はすごく敏感で、少しでも漏れてしまえば、ものすごい勢いで拡散し、悪意の矢が降り注いでくる。
結局、自分では望んでなくても、神様が付けてしまったオプションは、どうしても受け入れて生きて行かなければならない。そのやっかいなものの正体は、やはり「煩悩」という事なのだろうか。
今年読んだ小説の中で、今のところこれが一番面白かった。
多かれ少なかれ、人はやっかいなものを抱えて生きている。そのやっかいなものは、だいたいゲスなことなので、自分も他人も苦しめることになる。そして、更に困った事に、ゲスなことに対して世間はすごく敏感で、少しでも漏れてしまえば、ものすごい勢いで拡散し、悪意の矢が降り注いでくる。
結局、自分では望んでなくても、神様が付けてしまったオプションは、どうしても受け入れて生きて行かなければならない。そのやっかいなものの正体は、やはり「煩悩」という事なのだろうか。
今年読んだ小説の中で、今のところこれが一番面白かった。
by m-takaesu
| 2017-07-03 17:24
| 読書
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