2017年 01月 26日
東野圭吾「変身」を読む。 |
強盗に遭遇した青年が、脳を損傷し、一部移植を受けた事から始まる悲劇。
読みながら思い出したのは、「アルジャーノンに花束を」だった。外科手術で知能を授かった知的障害者の青年の目を通して、社会にある差別や人の幸福とは何なのかを問う社会派的物語だったが、これは違う。
人格が乗っ取られてしまう恐怖を描いた、スリラーサスペンスだろうか。
まぁ、最後にラブも出てくるけど、取ってつけたようで少し違和感を感じたわ。
そして、強引な悲劇的幕切れ。読後感はけしていいものではない。
しかし、脳移植によって、移植した脳の人格に自分が変わってゆく恐怖。それも異常人格者に変わってゆくことを自覚している自分がいる恐怖は秀逸。
つっこみどころも結構あったけど、いろいろ考えさせられたね。
脳移植でも無くても、脳に関わる病気であったり、怪我で、人格が崩壊してゆく事はありえる。そして、自覚が無いのであれば、恐怖は無いのかも知れないが、もし壊れてゆく自分を自覚することが出来たとしたらその恐怖は計り知れない。
訪問ありがとう。
読みながら思い出したのは、「アルジャーノンに花束を」だった。外科手術で知能を授かった知的障害者の青年の目を通して、社会にある差別や人の幸福とは何なのかを問う社会派的物語だったが、これは違う。
人格が乗っ取られてしまう恐怖を描いた、スリラーサスペンスだろうか。
まぁ、最後にラブも出てくるけど、取ってつけたようで少し違和感を感じたわ。
そして、強引な悲劇的幕切れ。読後感はけしていいものではない。
しかし、脳移植によって、移植した脳の人格に自分が変わってゆく恐怖。それも異常人格者に変わってゆくことを自覚している自分がいる恐怖は秀逸。
つっこみどころも結構あったけど、いろいろ考えさせられたね。
脳移植でも無くても、脳に関わる病気であったり、怪我で、人格が崩壊してゆく事はありえる。そして、自覚が無いのであれば、恐怖は無いのかも知れないが、もし壊れてゆく自分を自覚することが出来たとしたらその恐怖は計り知れない。
訪問ありがとう。
by m-takaesu
| 2017-01-26 16:42
| 読書
|
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